予算措置に反対でも「実績」と強調してやまない「共産」式詐欺商法

日本共産党が本日付のしんぶん赤旗で都議会における「実績集」を発表した。本日付の4面と5面の2ページにわたって大々的に掲載されている。7月4日の都議会議員選挙にむけて本格始動ということだろう。そこでは世の中が「自民VS都民ファースト」の図式を強調する現状に異議を唱え、実際は自民・公明・都民ファーストは一心同体で、それに対決するのが「共産・市民と野党の共闘」と主張している。常に野党の先頭であることを強調し、批判票を“吸収”するのが同党の愚直なまでの選挙戦略であるので、自民VS都民ファーストの構図では自らが“埋没”してしまい、敗北必至の情勢となりかねないからだ。この構図の設定いかんによって、共産党の伸長は大きく左右される。その意味では国政における安倍政権は共産党の最大の守護神であり、安倍のアンチテーゼを示せばそのまま理想的な構図となっていた時代とは様変わりしている。とはいえ、同党の主張する政治実績は、よく指摘されることではあるが、肝心の予算案には反対しながら、その個々の政策のおける自らの実績を主張する態度は矛盾極まりない。議会で質問したから、それによって実現したというこじつけ論法なのだが、肝心の予算措置には反対していることがほとんどだ。だが有権者はそれほど賢くないので、同党はその詐欺的な戦略を変えることもない。要するにそれはそのまま、有権者を見下しているのと同じことでもある。

日本共産党は本日付紙面で都議会の実績を大々的に強調しながら、一方で、総選挙勝利に向けた対策もぬかりない。4月7日にはオンラインで「全党決起集会」を開催することを同じ本日付で宣伝している。同党にとっては、都議会選挙と総選挙は、どちらが先に来るかわからない「両面作戦」の構えを崩していない。同党が打ち出す「総選挙躍進 特別月間」は4月末で終了するものの、肝心の党員は高齢化の波も激しく、笛吹けど踊らないジレンマは紙面からもよく伝わってくる。

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