レイプ認定者(1審)を擁護してやまない花田紀凱

95年に文藝春秋社発行の月刊誌「マルコポーロ」で「ナチ『ガス室』はなかった」というトンデモ記事の責任を問われ、同社を追われた花田紀凱月刊Hanada編集長は、いまも問題行動をとり続けている。例えば、民事裁判ながら一審でレイプを認定された男をいまだに執筆者として使い続けている問題だ。男の名前は山口敬之。事件は2015年4月3日にシェラトン都ホテルで発生し、就職アドバイスを求めていた20歳以上年下の女性と飲食した山口は、2件目で半ば酔いつぶれた女性をタクシーに乗せてホテルに移動させ、部屋に連れ込み、行為に及んだ疑いを指摘されている。女性は刑事事件として警察に相談し、警察が逮捕状をとって実際に執行する直前に、安倍官邸の息のかかった警察幹部が執行を止めた経緯がある。山口は安倍首相に関する著作を当時すでに2冊出しており、その男が「強姦」で有罪となれば、安倍首相のメンツが丸つぶれとなり、政権の悪印象はさまたげられなかったと見られている。ただしこの男は刑事では逃げることができても、民事の追及までは逃れることはできなかった。

昨年12月、東京地裁で1審判決が出たが、その結論は、(1)女性の同意がない状態で部屋に連れ込み(2)意識のない女性に同意のないまま行為におよび(3)女性が意識を回復して拒絶したにもかかわらず行為をつづけた――この3点が認定されている。つまり、民事とはいえ、明確に「レイプ犯」と認定されているわけだ。

編集者の花田紀凱は、こうした「いわくつき」の人間を、いまだに自分の雑誌で使い続けている。モラルのない日本人というのは、ほんとうに困ったものだと感じる。

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