私に文章の何たるかを教えてくれたのは元西日本新聞社会部記者、文化部デスクなどを歴任し、その後大宅壮一門下となった大隈秀夫先生である。学徒出陣で戦争に駆り立てられた1922(大正11)年生まれで、戦争で死亡した比率が最も高い年代などと最近で ...
毎朝7時15分になるとNHKBSで『おしん』を観るのが日課になっていた。本日300回近い作品が最終回を迎えて終了した。1983年から1年間、NHKの朝ドラとして放映され、アジア諸国など共感を呼んだ作品として知られている。小林綾子、田中裕子 ...
父親が労働組合の専従の仕事をしていた関係で、私は子どものころから100円か200円くらいの駄賃をもらって、近所の党員宅数軒に政党機関紙『社会新報』を配達する少年時代を送った。週に1回くらいのことだったので、いいこずかい稼ぎでもあった。政治 ...
孔子のいうところの天命を知る年齢(50歳)をすぎると、自分の半生を振り返る心境にもなる。自分はなぜ佐賀県で生まれ育ったかと考えると、はっきりいえることは、別の場所で生まれていれば、私は早稲田大学をめざしてはいなかっただろうということだ。私 ...
日本共産党の新しい政策委員長に抜擢された田村智子という女性が、同じ時代に同じ大学にいたことを意識したのは最近のことだ。ただし学部が異なるので、キャンパスは違うが…。私が学生時代をすごした1980年代は、学生運動も落ち着いていて、「新人類」 ...
今月ゾロ目の年齢となった。誕生年がいわゆる昭和の東京オリンピックが開催された年に該当するので、年配の方にはそのように説明すると通りがよいことが多い。つまり今年は55年ぶりの東京オリンピックとなる(厳密には56年ぶりと言うべきか)。また私の ...