社会民主党の末路

社民党が昨日党大会を開いて、分裂することが決定的となった。立憲民主党に合流する都府県連とそれ以外に分かれるという。日本社会党から社会民主党に党名変更したのは1996年1月。それから25年を目前にしての出来事だ。同党の主要な県連組織である大分と沖縄はいずれも立憲民主党に合流する側で、事実上、社民党が「消滅」に向かうことになる。すでに政党として国会議員数の要件を満たしていないうえ、得票比率にしても要件を満たせる見込みが立たなくなるからだ。私も過去に3年ほど仕事でお世話になったが、当時から、路線問題で話がまとまるといった印象はまったくなかった。一つの党としてまとまって動くという団結力のようなものがはなはだ少ない政党だった。同党が唯一小選挙区で議席をもつ沖縄2区は、オール沖縄の力を得て議席を保つが、照屋寛徳代議士の後継者も、社民党ではなく、立憲で出馬することになりそうだ。沖縄県において強い地盤をもつ社民党組織が消滅に向かうことはかなり大きな出来事で、スムーズに立憲の地方組織が構築されるのかどうかが注目される。

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