日本が助かったのは偶然のたまもの

本日付の毎日新聞のコラムで古賀攻専門編集委員が、冒頭次の文章を書いていた。

「日本の歴史上最大の危機は、先の大戦でも、蒙古襲来でも、ましてや今のコロナ禍でもない。それは『2011年3月15日』だった」。福島第1原発事故における3月15日は最大の危機局面として知られる。原発が1機でも壊滅的暴走に至れば、手をつけられなくなり、東日本は「壊滅」に至っていたからだ。だが助かったのはすでに知られているとおり「奇跡のたまもの」(同コラム)であって、結論するに、フクシマ50と呼ばれる人々の力によってではない。もちろんその力は欠かせなかったが、彼らはもともとこうした事故想定も踏まえて働いてきた人びとだ。敵前逃亡すればそれは戦いを避けた兵士と同じであった。これらから導かれる結論は、原発の是非論をすでに超えている。結論はすでに明白である。

https://mainichi.jp/articles/20210310/ddm/002/070/058000c

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