アメリカの政府機関がバイデン次期大統領への政権移行のための引継ぎ業務を承認した旨のニュースが飛び込んできた。トランプ大統領の選挙における敗北が公式に認められた形である。これまで苦し紛れにさまざまな真偽不明の主張を続けてきたトランプ弁護団も、年貢の納め時ということかもしれない。なかでも昨日、事実上解任されたシドニー・パウエルという名前の女性弁護士は、ドミニオン社の投票システムをつかった不正疑惑やさらにベネズエラや中国などの不正関与を指摘しながら、一つの証拠も示さなかったことが報じられている。そんな矢先、日本時間の昨日、産経新聞が彼女を「弁護団からの放逐（ほうちく）」という見出しで記事にし、他紙が追随した。本日付の紙の産経新聞では見出しは「解任」に変わっていた。このシドニー・パウエルという女性弁護士は、いってみれば狂言使いの人物で、２５年前の信平信子の役割を演じた人物と考えればわかりやすい。その狂言女性による猿回しのサルとして躍ったのが、今回も門田隆将こと門脇護だったという事実は興味深い。事実かどうかを見極める能力がはなはだ乏しく、同じ過ちを繰り返したことになる。