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2016/12/6 12:58
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間違ったリーダーのもとで形成された組織内組織
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 足軽会がもともとは川崎地域の学生部内における人材グループの一種にすぎなかったことは何度か紹介したとおりだ。このグループが異様な結束力を持つ形で進展したのは、その中心者の特性によるように思う。通常の信仰啓発のゆるやかな組織ではなく、定期的に「集団合宿」を行ったりするなど、かなり緊密なものだった。以下はこのコラムで何度も紹介しているが、グループの実質上の中心者である福岡大祐が仲間に送ったメールである。「抜けることは許されない」「抜けることを認める同志は叩き潰す」。およそ教団内における人材育成組織の感覚とは異質の感がある。すでにこの段階で、グループが“カルト化”の萌芽を見せていた何よりの証拠といえよう。
 彼らは平気でうそもつく。足軽3人の書籍によると、「会員福岡がグループの中心者であるということも虚偽である」(29頁)「一番年上だった会員福岡を『問題グループ』のリーダーに仕立て上げた」(92頁)などと書いているが、それでいて重要な場面ではその福岡宅にわざわざみんなで集まっている。以下のような場面だ。
 「懲罰委員会の面談を前に、福岡大祐の家に皆で集まった」(175頁)
 ここで福岡が仲間らの心に響く言葉を述べる。何のことはない。福岡大祐宅が彼らの中心拠点であり、彼が事実上の中心者であることを、本書では優に自ら証明しているようなものだ。
 現在、福岡一派は除名された者を中心に10人前後のグループで構成される。100メートル圏内に固まって家や居室を購入するなどして集住し、独自の“信仰ムラ組織”を形成。精神的には学生部時代の延長を続けているかのようだ。
 間違ったリーダーに付くと周りも不幸に陥る。そうした典型的な実例に思えてならない。