日記

2014/04/14(Mon)
枝葉を訴えて勝った勝ったと宣伝する感性
 日蓮正宗系機関紙『慧妙』が不思議な記事を掲載したのは今年の3月16日付。1面で「学会怪文書『地涌』に20年目の司法の断!」の大見出しがあり、その脇に「ネット上で流布した学会員に損害賠償命令」とあった。
 すいぶん大げさなトーンの見出しだなと思いながら本文を読み進めると、何のことはない。不破優氏の執筆した「地涌」(http://www.houonsha.co.jp/jiyu/)を自分のウェブサイト上でリンクを張った学会員(記事ではそのように指摘)に対し、妙観講の大草一男が名誉毀損で提訴し、2月25日に東京地裁で勝訴したなどと“宣伝”しているのだ。
 何の記事をリンクしたかといえば、妙観講の違法盗聴疑惑について書かれた一連の記事のようで、名誉毀損裁判で勝訴したなどと宣伝しておきながら、その「大元」の記事はいまも“野放し”のまま堂々と公開されているようだ。姑息な自作自演と感じるのは、私一人ではあるまい。
 文中では、敗訴した人物について、「創価学会婦人部T」などと書いているが、教団会員であることを証明する事実はどこにも記されていない。
 加えて、勝訴したあるいは「損害賠償金の支払いを命ずる判決を下した」などと宣伝しておきながら、その金額については一行も記されていない。要するに報道の名に値しない、不思議な記事といわれても仕方のない代物である。
 こうした苦し紛れとしかいいようのない記事を1面に掲載するしかないのが、いまの日蓮正宗の置かれた現状のようである。