日記

2012/02/02(Thr)
堕ちた元委員長  139  矢野絢也の虚言の数々
 不明朗な金銭スキャンダルが原因で1989年に公明党委員長を辞任した矢野絢也は、著書『闇の流れ 矢野絢也メモ』(2008年10月)で次のように記述している。
 「裁判では、相手はさまざまな手を使ってきて事実をねじ曲げようとしている。たとえば、手帳を持ち去った際、その一部始終を記録していたというICレコーダーを、証拠品として提出してきた。しかも、その録音内容というのが、彼らの都合のいいように編集されており、私が頑強に抵抗しているところや、彼らが過激な脅し文句を発している部分などは削除している」
 同じく同人の著作『黒い手帖』(2009年2月)においても次のような断定的な記述が見られる。
 「録音されたデータが公開されて、彼らの魂胆が見えた。明らかに改竄されていたからだ。恐喝まがいの強要が言い争いになった部分はすべてカットされており、穏当な会話だけを取り出してつなぎ合わせた代物だった」
 要するに矢野は、同人宅を訪問した議員OB3人が、念のためにその際の会話内容を録音し、その後裁判になった段階で証拠提出した音声録音記録について、偽造した証拠を提出したと断定的に公刊物に記述しているわけだ。
 これらに対し、OB3人が名誉棄損で提訴した裁判はいまもつづいている。
 ソニー社製のこの音声録音機器には、録音中の時刻が秒単位で記録される構造になっており、途中で一部を抜き出したり、入れ替えたりすると、科学的に把握できることがその後明らかになっている。ソニーがその音声データを検証した結果は、改ざんは「ない」というものであった。これらの事実が裁判上において確定すれば、矢野の≪二枚舌≫も同時にあばかれることになり、『真相』は動かないものになる。
 裁判は、憶測や思い込み・偏見などではなく、事実に基づき、公正に行っていただきたいものである。