日記

2010/10/27(Wed)
草の根“肥だめ”論
 東京・東村山市議会に「草の根市民クラブ」という2人の会派がある。朝木直子・矢野穂積の両市議会議員が所属しているが、いずれも亡朝木明代転落死事件について、確たる根拠もなく、「謀殺」「暗殺」「他殺」と主張し続けてきた人物である。朝木直子にいたっては、「週刊現代」記事で、「創価学会に殺された」と名指しで発言。発行元の講談社は名誉棄損で訴えられ、謝罪広告を掲載させられる要因となった。この裁判で、朝木直子は一転、取材でそのような話はしていないと供述を“変転”させ、“ウソつき会派”の真骨頂を示した。
 この会派は、結局のところ、朝木明代の「死」をいいように利用してきた2人組である。教団謀殺のデマを事件当初から振りまいてきた張本人だからだ。朝木直子にいたっては、教団謀殺説を唱えながらも、東村山署の事情聴取には一切応じないという矛盾する行動をとってきた。
 2人は、罪なき団体などに「殺人犯」のレッテルをはり、被疑者扱いしてきた。にもかかわらず、「他殺」を裏づける根拠は、事件から15年たったいまも何も示されていない。その意味では、この会派は≪デマ発信源≫であり、いわば「肥だめ」に例えることができる。「肥だめ」は強力な腐臭・異臭を放っているので、まともな人間であればだれも好んで近づこうとはしない。だがなかには、こうした臭いを好む奇特な者たちも存在する。「草の根」が発する根拠なきデマに、いいように振り回され、いまもデマに同調している者たちがそれらに該当する。
 “デマ発信源”である「矢野穂積」は、転落死直後の95年9月2日未明、ジャーナリストの乙骨某に電話し、「朝木さんが殺された」と煽った。このとき、「殺された」と主張した「客観的根拠」が、矢野には何ら存在しなかったことはいまとなっては明白である。根拠のない主張に突き動かされた乙骨某もまた、事実を弁えることのできない“お粗末なジャーナリスト”として、歴史に永久に刻印されることになった。
 「肥だめ」には多くの蟲(むし)が群がり、寄生する。デマという名の≪腐臭≫は、いまも止まらないようだ。