日記

2010/03/02(Tue)
韓国に抜かれた日本
 今回の冬季オリンピックほど、日本の国力の衰退を感じさせたものはなかった。金メダルはゼロ。一方の韓国は6、中国は5で、韓国は日本の半分の選手で14個のメダルを獲得した(日本は5)。戦後長らく日本の「後」をついてきたはずの韓国が、いまや多くの分野で日本を追い越したことを実感させる機会となった。
 今日付の産経新聞は1面で、「甦れ!ニッポン」「バンクーバーでの教訓」という連載を始めている。過去の日本はこうではなかったと指摘し、実は韓国の好成績の「ルーツは日本にあった」ことなどを検証している。
 韓国で日本より進んでいる分野の一つに、外国人政策があることもすでに明らかだ。永住外国人の地方参政権を認めでいるだけでなく、今年中に二重国籍も容認する方針という。日本では問題として長らく報じられてきた外国人研修制度も、韓国は早くに廃止した。地方参政権の問題は、表面上は外国人の権利問題に見えるものの、その本質は民主主義のありようにまつわる問題である。
 結論すると、韓国は政治が機能しているが、一方の日本は機能していない。このことがはっきりいえるのだと思う。政治制度の違いから来るものかもしれないが、日本はこのままいけば、ずるずると沈没していくだけであろう。累積する財政赤字などはその最たる現象で、政治が機能してこなかった結果起きたことにほかならない。国債金利が上昇すれば、日本財政はいずれパンク。ハイパーインフレによって、日本国民の現金資産は“紙くず”になる日も遠くないという人もいる。小生のような“持たざる者”にはあまり関係のない話だが‥。
 機能しない政治に“風穴”をあけようと、昨年夏の総選挙で、日本国の選挙民は「政権交代」を選択した。だがその後は、検察権力と民主党との不毛な対決が繰り広げられ、結果的に“大損”しているのは、政治を変えようとした選挙民そのものであるという皮肉な構図である。