日記

2009/08/21(Fri)
行動する“犯罪人”「桜井誠」
 ネット右翼が街頭に出てくるようになった象徴が「在日特権を許さない市民の会」と称する排外主義団体で、代表は「偽名」を名乗る桜井誠だ。一説には「高田誠」が実名であると指摘する声もあるが、定かではない。
 同人らは、「在日コリアンは本国に帰れ」とか、「不逞鮮人」だとか、「不法外国人を博多湾に叩き込め」だとか、「犯罪左翼」だとか、「ゴキブリ」だとか、ありとあらゆる侮蔑的言葉を使って、人種差別を扇動してきた。人種差別撤廃条約に基づいて名誉棄損罪で刑事告訴されれば、そのまま「犯罪者」となるような者たちである。民事で提訴されてもほぼ間違いなく損害賠償を命じられることになるだろう。そのための「証拠映像」を自分たちで際限なく、世の中に提供し続けている。
 仮に民事提訴されると、桜井誠という「偽名」を名乗る人物の「実名」も、法廷で示さざるをえなくなる。
 彼らの主張はそのままほぼ、藤岡信勝という新しい歴史教科書をつくる会(つくる会)を率いてきた人物らの主張を踏襲したものであり、つくる会の一つの流れと見ることができる。つくる会は96年暮れに結成されたが、以来10数年にわたり、日本社会の右傾化に大きな影響を与えてきた。
 桜井らは自分たちの活動について、「行動する保守」なるキャッチフレーズを使って自称してきたが、実態は「行動する犯罪人」にほかならない。もっと優しくいえば、「行動するポチ」といったほうがふさわしい。
 指摘されているところでは、勝共連合(統一協会の政治団体)などを資金源とし、左翼的勢力を攻撃するための派手なパフォーマンスを身上としてきた。
 政治はこのような排外主義・人種差別煽動者らを規制するための法律の検討に入るべきだ。「犯罪者」が平気な顔をして弱者をイジめ、のさばるような社会が、健全なものとは到底思えないからである。