日記

2008/11/20(Thr)
“歴史歪曲”の「櫻井よしこ」らに教育されていた「自衛隊幹部」
 自衛隊の高級幹部を教育する統合幕僚学校の講座で、「新しい歴史教科書をつくる会」の中心メンバーが講師を務めていたことが昨日付の赤旗社会面で報じられていたが、今日付の朝日新聞によると、さらに櫻井よしこなども講師として招かれていたことが明かされている。いずれも、田母神俊雄・前空幕長の更迭に伴う関連記事といえるものだが、自衛隊上層部の≪歪んだ歴史教育≫の実態を示すものとして興味深い。
 櫻井よしこはジャーナリストと称しながら、1928年の張作霖爆殺事件が旧日本軍の犯行でなく、ソ連共産党や中国共産党の謀略とするかのような主張を雑誌・書籍などで平気で繰り返してきた人物。これらの史実はすでに歴史家が一次資料に基づき、旧日本軍の行動であったことを確定させて久しいが、同人らは“二次資料”を用いて、従来の定説を覆そうと躍起になってきた。田母神論文も実は多くがそうした論調で貫かれており、すべてはソ連共産党、中国共産党の謀略であったかのように主張し、中国大陸における旧日本軍の行動を“免責”しようとの意図が明白なものである。
 私自身も共産主義の悪は決して看過しようとする立場ではないが、ジャーナリストと称する人間が、確たる根拠もなく、「事実」を捻じ曲げてまで自説に都合のいい主張をしようという姿勢は容認できない。ジャーナリストが絶対にしてはいけない最大のことと心得ているからだ。
 その意味では、殺人犯という事実から意図的に目をそらし、一片の無罪判決を拡大解釈して三浦和義という凶悪犯罪者を持ち上げていた左翼系のジャーナリストなどもまったく同様である。
 さらに1995年の東村山市議転落死事件をめぐる問題でも同じことがいえる。自分たちの≪立場≫を守るために、「事実」に基づかない主張を繰り返してきた「草の根」の矢野穂積・朝木直子、さらにはジャーナリストと称してこれらを擁護してきた乙骨某、瀬戸某などもその一例である。なかでも瀬戸は、こうした≪虚偽≫だらけの田母神論文も“絶賛”しているようだから、この男は二重の意味で「事実に違背」している。東村山問題だけでなく、この男が主張する前提の多くに、「真実」は存在していない。
 ウンコに脅える程度の右翼だから、仕方ないか。

(注)ウンコ事件‥‥瀬戸一派の自宅ベランダにウンコが置かれていたと主張し、きっと某教団の謀略にちがいないと根拠もなく彼らが勝手に騒いでいるだけの実にくだらない事件。“自作自演”の疑いも。