日記

2008/09/01(Mon)
「矢野穂積」という“特異人格”を見抜けない人たち
 東村山市議転落事件からちょうど13周年の日――。だが、いまだにこの問題で「異常行動」を続けてきた現職の東村山市議「矢野穂積」の特異人格を見抜けない人びとが一部に存在するようだ。
 この事件は、転落死した女性市議と同一会派の一人であった矢野本人が、死亡直後から「殺された」と強硬に主張し始め、関心を抱いた週刊誌などもそれに飛びつき、≪大誤報≫を打った事件として知られる。その象徴が謝罪広告の掲載を命じられた「週刊現代」であり、「週刊新潮」「東村山市民新聞」(=矢野らが発行する)もそれぞれ200万円の賠償金を支払っている。
 この矢野穂積という人物は、サイコパス・チェックリストで診断すれば、通常の人間より極めて高い得点を取ることは間違いない。サイコパスは「良心の呵責をもたない異常人格者」の一群だが、それが先天的なものか、後天的なものかは解明されていない。チェックリストは40点満点で、北米では30点以上、欧州では25点以上でサイコパスと“判定”される。欧米では“スーツを着たヘビ”とも別称されており、わかりやすくいえは、“人間の姿をした爬虫類”ということになる。弱肉強食の世界さながらに、良心の呵責をもたずに好きなように欲しいものを≪捕食≫し、他人に迷惑をかける犯罪者などに多く見られる一群である。北米では人口比100人につき3〜4人の割合で存在するといわれてきた。
 サイコパスには幾つかの典型的な特徴が見られるが、その一つは、自分を守るために「平気でウソをつく」という異常特性である。さらに「口達者」であり、「自己中心的」であり、「人を操作」して生きる。さらに多くが「乱交的な性関係」といった行動様式をもつ。要するに、性行動に倫理観が見られない。
 矢野穂積にはこれらの多くが当てはまる。サイコパス研究の世界的権威ヘア博士は2006年に発刊した英文書籍『スーツを着たヘビ』(邦訳名『社内の知的確信犯を探し出せ』)でこう指摘している。
 「サイコパスは、自分の望むものを手に入れるためなら、自分の言動で他人を傷つけても構わないと考える。それほど巧みに他人を操れるので、愛想のいい魅力的な仮面の下にサイコパスの人格が隠れているなんて、そう簡単に見破られるはずがない」
 「ただし、すべてのサイコパスが器用なテクニシャンというわけではない。社交術も話術もそれほどではなく、経験不足で人づき合いが苦手なサイコパスは、脅しや強制や暴力によって他人を支配し、欲しいものを手に入れようとする。通常、このようなサイコパスは、明らかに攻撃的で意地が悪く、他人を魅了して従わせるのではなく、脅しのアプローチを利用する」
 上記の矢野穂積は、“訴訟マニア”として知られ、罪のない市民に対しても平気で訴訟を仕掛けることで知られる。さらに自ら発行する「東村山市民新聞」や自分たちのホームページで敵対者らに対して、まさに「脅しのアプローチ」を多用してきた。
 13年前、女性市議が死亡した際、矢野はすぐに「殺された」との主張を声高に唱え始めた。加えて、謀殺説の加害対象を、特定教団に負わせた。そのための材料をかき集め、その“ストーリー”をマスコミに吹き込んだ。それでいて、捜査には一切協力せず、事実上、捜査を≪妨害≫して平然としていた。ちなみに、そうした矢野が「巧みに他人を操った」対象の典型が、乙骨某であろう。
 実際は、女性市議を殺した犯人(要因というべきか)をだれよりも知っているのは、矢野本人であると思われる。その要因の多くが矢野自身にあったことは、すでに明白になっていると小生は考える。
 この事件は、「自分の望むものを手に入れるためなら、自分の言動で他人を傷つけても構わないと考えた」特異人物の言動に発している。矢野にとっての「望むもの」とは、“議席の維持”に尽きた。
 結局は、「サイコパス的傾向」を多分に有する「特異人格者」が、自分の罪を他人に被(かぶ)せるために引き起こした≪一大虚構≫にほかならなかった。その意味では、日本版マッカーシー旋風(=米国の国会議員であった煽動者マッカーシーが共産主義者摘発のために引き起こした政治・社会的ヒステリー現象)といってもよい。小生は個々の具体的証拠からも、女性市議の転落死が、矢野穂積という異常性格者に関わったゆえの「ためらい自殺」であったと考えている。