日記

2007/10/09(Tue)
創出版の篠田博之編集長が月刊「WILL」提訴の意向を表明
 マスコミ評論の専門月刊誌「創」(11月号)によると、同誌の篠田博之編集長が「編集後記」のコーナーで、花田紀凱氏が編集長をつとめる月刊誌「WILL」の記事を民事提訴する意向を表明している。問題となっているのは、「WILL」(9月号)に掲載された日垣隆氏執筆の「どっからでもかかって来い!」という威勢のいい連載記事で、ここで日垣氏は「週刊金曜日」の発行元・社長の佐高信氏を批判するなかで、創編集部の内情に言及。「会議でも社員に発言さえさせず、退職金の未払いも山積して居直り、2007年7月には社員がほぼゼロ状態に突入、ついに街金(まちきん)にまで手を出した」などと記述していた。
 これに対し、篠田氏は、「間違いだらけで、弊社が『街金に手を出した』とかありもしないことを断定してました」「ひどすぎるので裁判にせざるをえないと思います」と冒頭の最新号で記述している。日垣氏は同様の内容を「週刊現代」(2007年10月13日号)の連載コラムにも詳しく記しているが、そこで日垣氏は、「(篠田氏から)さっそく恫喝文が送られてきた。私の名前は呼び捨てで、『法的措置をとるかも』ともあり、ぜひやってもらいたい。心からお待ちする」と応じている。
 月刊誌「WILL」は、「諸君」や「正論」などと並び、保守系月刊誌として売上げを伸ばしてきたが、昨年5月号では「土井たか子の本名は李高順、半島出身者」などと、裏づけもとらずに事実無根(=デマ)の中傷記事を掲載し(執筆者は産経新聞の花岡信昭・元論説副委員長)、訴訟沙汰に発展している。現在、被告の執筆者や出版社側は、掲載後の調査でデマ記事だったことを認め、和解交渉に逃げ込んでいる。