日記

2007/09/26(Wed)
乙骨某らに謝罪広告を命じた名誉毀損事件  控訴審はひっくり返る
 宗教法人創価学会が隔週刊誌「フォーラム21」の記事で名誉毀損されたとして、2004年2月に同誌発行人の乙骨某などに1100万円の損害賠償などを求めて提訴し、昨年5月、東京地裁が被告らに対し、謝罪広告の掲載と170万円の損害賠償の支払いを命じていた事件の控訴審判決が26日午後、東京高裁(民事1部)で言い渡された。
 問題となった記事は、発行人の乙骨某のほか、東村山市議の朝木直子、矢野穂積らが参加して行った東村山市議転落死事件をめぐる座談会記事で、あたかも教団側が関与した殺人事件のように指摘していたが、いずれも、警察、検察の捜査で「自殺の疑いが強い」と結論づけられてきたものばかり。記事では一部の証拠を恣意的に解釈し、自らに都合のよい主張を繰り返したものにすぎなかったが、この日の判決では、一審判決を取り消すという異例の展開となった。
 95年に発生した東村山女性市議の転落死事件では、事実関係を検証しない事件直後の段階から、同僚議員であった矢野自身が「朝木さんが殺された。ビルの上から突き落とされたようだ」などとマスコミ関係者に意図的に吹聴。それらに乗せられた週刊誌などのマスコミは、多くが「敗訴」する結果となった。乙骨某もそうした関係者の“筆頭格”となる人物で、事実認識の甘さは業界内でも定評があった。
 一審被告は乙骨某、フォーラム社、矢野穂積の3者で、いずれも一審判決を不服として控訴していた。