日記

2007/07/30(Mon)
スーツを着た蛇 3
 ●サイコパスは概しておきて破りだ。彼らにとって規則はほとんど意味をもたない。(P126)
 ●サイコパスは自己中心的で人を操ることに長け、無責任である。企業のために誠実に仕事に励むこともない。(P157)
 ●自分の思いどおりに事が運ばないと、執念深く根に持ち、チャンスがあれば仕返ししようと待ち構えている。(P237)
 ●サイコパスの最終目的は、あらゆる人に寄生して利用することにある。(P289)

 “希代のペテン師”として知られる「山崎正友」は、教団の顧問弁護士に就任してまもなく、対立組織の日本共産党を盗聴するという行動に走った。このような常識外れの発想をもつ者は、教団内には、同人以外に一人もいなかった。自ら勝手に計画し、実行したにもかかわらず、自分が顧問先を恐喝した罪などで警視庁に逮捕されそうになると、上記の事実を共産党側に流し、しかも教団が自ら合意に基づいて実行したかのように“吹聴”した。この場合、共産党は、同人の利益のために“操られた側”になる。
 山崎は、昭和40年代後半、教団とライバル関係にあった宗教法人・立正佼成会を、週刊誌などを使って内部分裂に仕向け、裏から牛耳ろうと画策した。だが、その計画は途中で発覚してしまい、教団側からきつく難詰され、そのことを深く“逆恨み”したともいわれる。
 さらに教団の墓苑事業を画策し、外部の業者と組んで、億単位のリベートをせしめた。すべては金目当てであり、教団に“寄生”して、いい目を見ようと目論んだ行動にすぎなかった。その意味では、山崎は宗教者の片鱗すらうかがえない、“俗物中の俗物”として捉えたほうが正確である。