日記

2005/03/08(Tue)
「週刊新潮」、朝日新聞社に“完全敗訴”――東京高裁
 朝日新聞社が「週刊新潮」の記事をめぐり新潮社を訴えていた裁判で、8日、東京高裁(民事24部)は控訴審判決を言い渡した。大喜多啓光裁判長は、「週刊新潮の記事は真実性もなく、真実と信じた相当の理由もない」として、賠償額を大幅に“増額”し、500万円の支払いを命じた。
 問題となったのは「インターネットから『盗用』していた朝日の看板コラム『天声人語』」(2003年2月20日号)なる4ページの特集記事(執筆・草野敬デスク)。一審では一部のみの名誉毀損を認め150万円の賠償を命じていたが、今回の高裁判決により、新潮社側の“完全敗訴”となった。
 そのほか、読売新聞社が「週刊新潮」を訴えていた裁判は昨年11月、東京地裁で一審判決が出ており、200万円の損害賠償を命じられたものの、新潮社側が控訴しなかったため、そのまま確定した(執筆・宮本太一デスク)。さらに毎日新聞社が同誌を訴えた裁判も現在、東京地裁で進行中。
※関連 http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200503080212.html