日本共産党の「非科学的」綱領を一覧する

「科学的社会主義」を標ぼうする政党ほど「非科学的」な存在はない。政党にとっての憲法ともいえる「綱領」の変遷を見てみれば、それは一目瞭然だ。かつては全世界の半数以上が社会主義陣営と誇っていた日本共産党。「社会主義の勝利は不可避」と声高らかに謳っていた同党。だがソ連が崩壊すると、手の平を返すように「ソ連の巨悪」と口汚く罵る。さらに今度は中国を擁護したかと思えば、またしてもソ連に対してと同じように「巨悪」扱いを始めた。都合よくクルクルと変化する同党の綱領内容。つまるところ、日本共産党指導部の眼は「節穴」そのものであり、彼らの綱領の文言を借りれば、「指導部が誤った道を進んだ」結果を証明している。

 

 ●「1961年綱領」の記述

「第二次世界大戦後、国際情勢は根本的にかわった」「社会主義世界体制は人類社会発展の決定的要因になりつつある」「世界史の発展方向として帝国主義の滅亡と社会主義の勝利は不可避である」「社会主義陣営は、民族独立を達成した諸国、中立諸国とともに世界人口の半分以上をしめる平和地域を形成」「世界的規模では帝国主義勢力にたいする社会主義勢力の優位、戦争勢力にたいする平和勢力の優位がまずますあきらかになっている」

 

  ※1991年、社会主義陣営の「先頭」であるソ連が崩壊

 

●「2004年綱領」の記述

ソ連崩壊を「歴史的な巨悪の崩壊」さらにソ連や東欧の崩壊について「指導部が誤った道を進んだ結果」と記述。その上で、「今日、重要なことは、資本主義から離脱した国ぐにで、政治上・経済上の未解決の問題を残しながらも、『市場経済を通じて社会主義へ』という取り組みなど、社会主義をめざす新しい探究が開始され、人口が13億を超える大きな地域での発展として、21世紀の世界史の重要な流れの一つとなろうとしている」

 

  ※この間、「人口13億」の大半を占める中国が問題行動を連発

 

●「2020年綱領」の予定内容

2004年綱領の「今日、重要なことは、資本主義から離脱した国ぐにで、政治上・経済上の未解決の問題を残しながらも、『市場経済を通じて社会主義へ』という取り組みなど、社会主義をめざす新しい探究が開始され、人口が13億を超える大きな地域での発展として、21世紀の世界史の重要な流れの一つとなろうとしている」をすべて削除

 

  ※日本共産党のみが「科学的社会主義を擁護する自主独立の政党」と自画自賛。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。