毎日新聞が政治面で「自公連立２０年」という関係者インタビューの連載を行っている。本日登場したのは国民民主の小沢一郎。同氏によると、「次の総選挙で『統一野党対自公』の構図になれば、必ず勝つ。旧民主党政権のトラウマとか、そんなマイナスはたいしたことない」と述べている。この場合の「統一野党」に、革命政党の日本共産党も想定されていることは周知のとおりだ。この小沢氏の見立ては正しいのかもしれない。ただし注意しなければならないことは、同氏の関心は選挙で勝って政権を取ることまでであり、その後のことはどうなろうと大して関心を持たないことは先の民主党政権の顛末からも明らかだろう。だからこそ同人は「壊し屋」の異名をとり、「再建者」というような前向きな響きはどこにもない。ただ「壊す」だけなのだ。その後に来るのは、革命政党をまじえた日本史上初めてのグロテスクな政権だ。旧民主党の面々が、庇を貸して母屋を取られる恐れが十分にあることは、過去の蜷川京都府政の経験を振り返れば明らかだ。