千葉「棄民」の実態を解消せよ

いまだに千葉県に関する記事で、「罹災証明書発行に遅れ」などのニュースが報じられる。本日付の日経新聞(社会面)でもその見出しを目にした。最も遅くまで被害把握されなかった館山市では、現状で2000件の罹災証明書の申請があるものの、昨日時点でまだ1件も発行できていないという。すでに台風被害から半月過ぎてもこのような有り様が続くのは「館山棄民」と呼ぶしかない実態だろう。当初、東京電力が「3日で復旧する」などと楽観的宣言を行い、国の対応の遅れにつながった。また千葉県は千葉県で「地元市町村からの報告が遅れた」など言い訳を重ねる。同じ県内のこと、ちょっと車を八方に走らせれば、広範囲におよぶ被害の一端は携帯やパソコンが使えなくても容易に掌握できたはずだ。やるべきことをやらなかった責任を言い逃れする姿は、本当に見苦しい。この対応の遅れは、千葉県、東電、国、マスコミすべてにおよぶ「複合的」なものだ。最終的な責任はいうまでもなく国にある。

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