空手雑感 29

世界に1億人以上の愛好者をもつと喧伝されるKarate。 歴史の古い順に分けると大きく3つのカテゴリーに分けられると思う。(1)沖縄空手(2)日本空手(3)フルコン空手である。(2)はいわゆる松濤館、糸東流、和道流、剛柔流の4大流派を中心とするもので、(3)は極真空手およびそれに派生する空手だ。(1)の沖縄空手とは、流派でいえば、しょうりん流、沖縄剛柔流、上地流などを指す。ここに劉衛流を入れるかどうかは沖縄では議論があるようだが、この流派は独自の古武道体系も持っているので、技術的にはそういえるはずである。話は変わるが、来年の東京オリンピックで採用されている空手競技は、実は(2)のカテゴリーを競技化したものだ。その意味では大きなKarateという枠組みの一部のものにすぎない。それでも世界にKarateの存在をアピールできるという意味では、好意的に解釈する関係者も多い。ただもともとは沖縄の地で形成された武術体系であり、その大元は中国大陸にある。

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