目的のためには手段は選ばない

日本共産党の演説会が東京・豊島区で開かれ、志位委員長や共産党参院東京選挙区候補の現職がマイクを握った。この場所に応援演説で現れたのが、山口二郎法政大学教授である。安保法制が通ったあと、志位委員長が国民連合政府構想を打ち出したことがきっかけで、「この際、政党の違いを乗り越えて」「ともかく一緒にたたかおう」となったという。山口氏はゴリゴリの左派論客として知られるが、元は日本社会党と近く、非共産系と見られてきた。その山口氏がいまでは共産党候補の演説会に席を共にする間柄である。繰り返すまでもなく、日本共産党は戦後のまもない時期、全党あげての火炎瓶闘争に突入し、複数の警察官を殺害したほか、多くの分派を産み落とし、左翼暴力集団を日本国内だけでなく世界に広げた張本人である。そうした歴史を踏まえる限り、山口教授の上記のような行動は、平和を目指す者にはありえない。これらの行動は、ネトウヨが南京大虐殺はなかった、慰安婦は強制ではなかったと過去の歴史的事実を忘却した上に成り立つ姿と、その本質においてなんら変わるところがない。

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