日本共産党とネトウヨの意外な共通点

本日付の東京新聞「本音のコラム」でいつも歯に衣着せぬコラムを執筆している女性の文芸評論家が、この10連休で20年間に出版されたヘイト本をまとめ読みした感想を書いている。そこではネトウヨの主張は「だいたい一緒」として、以下の5点を例示している。 1、 南京大虐殺はなかった 2、 慰安婦の強制はなかった 3、 日本人の自虐史観はGHQの洗脳によるもの 4、 反日マスコミが歴史を歪めた 5、 沖縄には中国や勧告の工作員が潜伏している。なるほど、いつも同じことを言っているという主張はごもっともだ。ネトウヨの心性は、日本人というものは正しい民族・優秀な民族であってほしい、そのためには過去の日本軍による蛮行など事実であってほしくない→いや事実ではないことにしよう、との心理にほかならない。 一方、種類は異なるが、日本共産党の以下の主張はどうだろうか。 1、 我々はソ連や北朝鮮の共産主義とは関係ない 2、 我々は「平和の党」である 3、 我々は過去に行った警察官殺害や火炎瓶作戦を行った党内グループとは関係ない。いずれもネトウヨの冒頭の主張と同じく、主張内容は、責任逃れのための「虚偽」である。だがその心性をたどってみれば、日本共産党が信奉する共産主義は正しいものであってほしい→過去の行為も全部正しいはずだ→暴力路線の過去など関係なかったことにしよう。 これらの内面心理は、現象面の表れの方向が違うだけで、上のネトウヨのそれと似通っていることがおわかりいただけよう。 ネトウヨと日本共産党は、実は「同根」の輩なのである。

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