日本共産党のはらむ歴史修正主義

日本共産党は97年近い党史を持つために必然的に多くの自己矛盾を起こしてきた。かつて主張してきたことが時代に合わなくなり、適当に「改変」して現代の有権者に宣伝することが常態化してきたのだ。有権者もヒマではないから、いちいちその内容について正邪を確かめようとしないため、一定の効果を生むことになる。たとえば自分たちは「ソ連や北朝鮮の社会主義とは無関係」という主張がある。だが以前はこれとは反対の態度をとっていた。まず何より歴史的に見れば、日本共産党はソ連が実権を握るコミンテルンという国際共産党から生れた組織であり、40年以上にわたってソ連の共産主義を持ち上げ、その組織に「隷属」する形で生きてきた政党である。関係ないどころではない。実態は「一心同体」そのものであり、同じDNAを持つことは明らかだ。だが1952年にスターリンの指令で暴力路線に転じたあと、これに懲りたのか、ソ連と距離を置くようになり、ソ連崩壊後は「俺たちは関係ない!」とまで叫ぶようになった。 だが同党の産みの親は、まぎれもなくソ連共産党であり、その血縁関係は、切っても切れないものである。例え親がどんなに間違いをもった人間であったとしても、親は親であり、その関係性が消えてなくなるわけではない。子どもには当然同じ血が流れている。にも関わらず、他人のふりをしていきるこうした姑息な生き方に、人間としてのまともさを感じないのは私だけだろうか。日本共産党のとるべき道は、日本国民に対するこうしたウソ八百のプロパガンダを止め、過去と訣別するために今こそ党名を変え、綱領を変更すべきなのだが、この党にはそのような「勇気」はないものと断ずる。

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