必要は発明の母

統一地方選の前半であまりいいところのなかった日本共産党は、何やら女性議員の占有率が政党トップである事実をSNS上などで盛んに宣伝している。だが事情を知る者からすれば、あまり誇れる話ではない。67年前に相次ぐ「人殺し」に手を染めた日本共産党は、その他にも火炎ビン事件を多く発生させるなど、日本社会から総スカンを喰った。35議席あった衆院議員はゼロに陥落。このダメージはすぐには取り戻せなかった。目的のためには手段を選ばない。人間を殺害するにも躊躇しない体質。これらのイメージを払拭しない限り、同党の存続はありえなかった。長年かけてイメージ転換を図るため、議員の女性占有率を増やし、イメージをよくすることは不可欠だった。要するに表題の「必要」は「生き残り」であり、「発明」が「女性議員を増やす」ということになる。その結果、同党議員における女性占有率は、保守的なこの国では突出する結果となった。逆にいえば、そうでもしない限り、イメージを転換することなどできなかったし、生き残ることもできなかっただろう。しかし、女性議員が多いことがそのまま仕事ができる政党ということにもならない。あくまでイメージ戦略上にとどまる話であり、あくまでも同党のホンネは、いかに国民を騙すか、誤魔化せるかにかかっているだけだ。要するに、革命のためにはプロパガンダは手段にすぎず、普通の人間ならためらうような事実と異なる宣伝でも良心の呵責を全く感じないのは、「革命のためなら許される」という同党特有の歴史に基づく伝統のせいだろう。

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