大坂選手がアメリカ国籍を選ぶ日

日本では二重国籍が認められていないことは比較的よく知られている。ただしこの制度は欧米から比べればかなりの「時代遅れ」の代物で、実際は多くの抜け道もある。ただ現在日本でもっとも注目されている人物に関わるとなると話は少し違ってくるだろう。日本とアメリカの二重国籍のプロテニスプレイヤー・大坂なおみ選手が22歳の誕生日を迎える今年10月までに、アメリカ国籍を選ぶか日本国籍を選ぶのかの二者選択を迫られるからだ。日本の国籍法では、出生などにより二重国籍となった者は22歳の誕生日までにどちらか一つを選ぶように義務付けられている。一方でアメリカにそのような制約はない。日本だけ、そのような規定があるのだ。日本も世界のスタンダードとすべく、この際、重国籍を認める法改正を行うべきだろう。なにより、米国で暮らす大坂選手がアメリカ国籍を取得すれば、法的には彼女は日本国籍ではなくなる。つまり日本人ではなくなるのだ。日本の国籍法は、時代遅れもはなはだしい。

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