櫻井よしこの態度を考える

従軍慰安婦問題でジャーナリストの櫻井よしこが元朝日新聞記者らを捏造記者呼ばわりして訴訟になった裁判で先日、札幌地裁で大方の予想に反して、原告の元朝日記者が敗訴、櫻井側が勝訴していた。その「勝訴報告」なるものが月刊WiLLの最新号に掲載されているのはわかっていたので気になっていたが、本日目を通してみた。櫻井はその中で、言論には言論で応酬すべきであって、控訴すべきでないなどの都合のいい主張を繰り広げている。実はこの裁判結果は、櫻井が「勝訴報告」などと記せるような誇れる代物ではない。真実性が認められて勝訴したわけではなく、真実相当性での救済結果にほかならないからだ。要するに、お情けで結果的に勝訴しただけの話であり、櫻井の文章には真実性に欠ける部分があったことは間違いないからだ。潔さがないという意味では、櫻井の特性を示した自己愛に満ちた主張と感じた。

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