3つの国籍は当たり前の時代

今日の東京新聞を読んでいて知ったことだが、カルロス・ゴーン前日産自動車会長は3重国籍だそうだ。単一国籍を前提とする日本人の感覚からすると違和感のある人もいるだろうが、世界的には何ら不思議とはいえない現象である。レバノン人の両親をもち、ブラジルで生まれたゴーン氏はブラジル国籍とレバノン国籍をもつ。つまり、レバノンは血統主義の国籍法を持つ国ということが推察できる。またフランスで長年暮らした結果、フランス国籍も取得しているということのようだ。フランスでは5年以上同国で犯罪など犯さずに暮らし、フランス語もできて、さらに子どもが同国で生まれたりすれば国籍取得のチャンスがあるようだ。永住外国人に地方選挙権を付与することにさえ同意を得られない日本のような閉鎖国家ではおよそ想像できようなシステムといえよう。

実は国籍というのは、もはやその程度のものにすぎない。神道礼賛主義のジャーナリスト・櫻井よしこ氏などが強調する「国柄」などの概念を国籍に求めるのは、もはや現実にそぐわない行為といえよう。

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