空手雑感 21

空手の世界でたまに聞く言葉に、「3年かけてもよい師匠を探せ」というものがある。どの道にも似たような側面があるはずだが、師匠の技術的力量、あるいは人間性といったものまで含めて、自分が同じ時間と労力を費やすにしても、その結果がまったく変わってくるということは普通に考えてありえることだろう。理想は自分の師匠に加え、さらにその師匠の師匠にも教わることができれば、理想的である。同じ習うにしても、複眼的なものの見方ができるようになるからだ。沖縄ではそのような態勢がふつうのこととして存在しており、教育的効果は大きいとされる。

技術的側面に限っていえば、空手の考え方や成長の度合いは、師匠の捉え方にも左右される。3年遠回りしても良師につけという言葉は、一般論として考えても、かなり本質を突いた言葉に思える。

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