公然たる人種差別を容認するニッポン

2、3日遅れで郵送されてくる沖縄タイムスの17日付の1面コラムに何げなく目を通していると、在日コリアンという理由だけで集団的に懲戒請求されている弁護士たちの話が出てきた。名前が韓国名であるという理由だけで行われる懲戒請求はまさに人種差別そのものだ。請求者は当然ながら自宅の住所と名前を明記して同様の行動をとるわけで、逆に損害賠償請求を起こした弁護士は、「タガが外れ、堂々と人種差別するようになっている」との認識を示す。

一昔前なら考えられなかったような現状だが、日本社会にヘイトスピーチが出現した前後から起きている現象のようで、政治の空気とも密接にリンクしていると思える。

こうした劣化風潮を抑止できないばかりか、拡大放置してきたかにも思える日本の政治環境は、世界中で同時並行で進む「政治の劣化」と通底しているように思える。与党の中に、こうした意味で信念のある政治家が、本当に見当たらない。

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