空手雑感 15

数年前、空手を始めたころは、私にとっての空手とは道場に通うことだった。その日の稽古に参加することで「きょうは空手をした」という感覚だった。だが今は違う。自分の中で空手の定義が変化したとしかいいようがない。現在の私にとっての空手は、サンチンであり、ナイハンチだ。

サンチンは那覇手の代表的な鍛錬型であり、ナイハンチは首里手の代表的な鍛錬型である。昔の沖縄では、これらを最初の3年くらい繰り返し稽古をするのが常だったという。そのため今の私にとってはサンチン・ナイハンチを行った日が「きょうは空手をした日」であり、逆に道場稽古に参加しても、この2つの型を行わなければ、「きょうは空手をした」ということにならない感覚だ。この2つの型の奥は深い。いまの自分にとってもおぼろげな感覚でしかない。

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