裁判マナーについて

昨日も取り上げたとおり、裁判の判決の「前」に当事者が不規則発言をするのを目にしたのは初めてである。

これまで市民運動系の裁判の場合、判決結果に不服の意思を表明するためにブーイングの意味で声を発する場面には遭遇したことがあるが、判決の直前に声を出すのは珍しい。なぜなら判決が言い渡される直前ということは、すでに判決内容は決まっていて動かすことはできない状態なのであり、そのタイミングで「●●の証拠をきちんと見ていただけたか」などと叫ぶこと自体が、およそ論理的行動とは思えないからだ。しかも彼女は自分から訴えた側である。

自分で訴えておいて、裁判所に不服の声をあげる。並みの行動とは思えない。

もう一つ異例なのは、同席している代理人も同調姿勢の言葉を発したことだろう。市民運動系の場合、仮に当事者がそうした声を発したとしても、代理人は職業弁護士として、止めないまでも黙殺するのが通例である。ところが彼らの弁護士は、それに同調して、わざわざ裁判長に返答を求めた。この弁護士はもともと足軽会のメンバーであり、心理的に彼らと一心同体であることがこれらの行動の上からも明らかだ。

 

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。