ルールを守らない共産党

ある業界関係者と懇談していて、共産党候補者が選挙本番「前」から堂々と候補者名を入れた「タスキ」をかけて活動している問題が話題に上った。この問題、世間でも意外と広く認識されているようである。

私の知る限り、公職選挙法を守らず、自分だけこのようなあからさまな行為を率先して行っているのは共産党だけである。日本共産党が先進国で国会に議席をもつのは日本とフランスだけで、ドイツでは非合法化された政党として、存在すら許されていない。なのになぜ日本でだけ根をはっているのか。マスコミ、学界などに広く浸透しているほか、法曹界にも多く浸透している事実がある。タスキ問題は、既成事実を積み重ねることで、当局が動きにくくなっている問題とみられ、選管に何度通報しても、彼らが摘発されることはない。だがこの問題が投げかける意味はかなり大きいと思える。「自分さえよければ何をやっても構わない」とばかりに堂々と行動する政党が、仮に与党の中に入ったらどうなるか。あるいは権力をもったらどうなるか。その実例はかつての京都府政などに顕著に見られることだが、権力を使って党勢拡大をはかり、住民不在でやりたい放題の行動に出ることは目に見えている。

その意味で、タスキ問題は、日本共産党の本質をそのまま示している問題ともいえる。

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