歴史をわきまえない者たち

日本共産党が必死だ。今日付の日刊紙「しんぶん赤旗」の1面では「ぶれずにまっすぐな党」と記事で強調しているほか、8日付の日曜版でも1面に「ブレない共産党の躍進期待」という大きな文字が躍っている。だが昨日付で指摘したように、この党を長い目でみると、あらゆる点でブレ続けた政党であることは明らかだ。

結局、目先しか見えていない有権者を相手に、騙しているだけの虚偽宣言にすぎない。こうした虚偽宣伝は日本共産党の得意中の得意の手法であり、逆にいえば、同党はカメレオンのように自らを偽装しない限り、日本の政界で生きていけない存在ということになる。こうした日本共産党とどう付き合うか。それは世界の共産主義の歴史をふまえて付き合うのか、あるいはそうした知識もなく盲目的にただ付き合うのかという点で大きな差が生まれてくる。

共産主義はイコール結果殺人主義である。これはどの国にでも見られる普遍的な現象だ。日本共産党がいくらソ連は共産主義社会でなく社会主義の段階にすぎなかったなどと言い訳しようとも、そうした事実は変わらない。こうした「危険性」を知った上で、あえていまの共産党に支持を寄せるのか、あるいは目先の現象だけで同党を支持するのか。特に文化人や知識人と称される者たちには、そうしたシビアな視点からの考察が必要だろう。

何度も繰り返すが、同党は「平和の党」や「短期的にブレない党」を『偽装』している存在にすぎない。政党としての存在目的は、日本を共産主義国家にすることであり、そうした主義による国家が多くの独裁主義を生み、多くの庶民殺害をなしてきた事実に頬かむりして反省することもなく、同じ主義を保ち掲げている政党である。この党は政党名を変え、綱領を変えない限り、その本質は変わらない。

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