南京も、慰安婦も、関東大震災も

ことしは日中戦争が始まって80年の節目だ。80年前の12月13日には首都南京を陥落させ、旧日本軍は民間人を含む多くの中国人を無差別殺害し、国際的な批判を浴びた。現在、「南京事件」「南京大虐殺」などと称される歴史的な事実である。一方、来月くらいにはユネスコが慰安婦資料を記憶遺産登録する方針であることが伝えられている。いずれも天皇の軍隊と称する旧日本軍による行動の結果だ。

現在、日本を席巻しているナショナリズムは、いわゆる健全なナショナリズムとは異なるため、過去の都合の悪い歴史的事実を隠そうとか、消し去ろうという意図が強い。現在の日本社会はその種の月刊誌、単行本が大手を振って歩いている状況だが、事実は事実として、消えてしまうことはありえない。日本人として以前に、人間としてさもしい、こうした人びとが日本社会に増殖している現状を変えていかなければならないと思う。

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