黒を白と言いくるめた共産党書記局長

「政治はレッテル貼りのゲーム」とは、アメリカ大統領選挙を取材したジャーナリストの著書で最近見かけた言葉だ。私は「ゲーム」と定義するのはどうかと思うが、そうした側面があることは事実である。公明党がツイッターで発信した共産党攻撃の内容が、SNS界隈で話題になっているという。その多くは発信内容の「品性」を問うもののようだが、重要なことは、指摘されている内容が真実かどうかという一点に尽きるだろう。

中でも共産党の小池書記局長は「事実無根の攻撃だ」と激しく抗議したと本日付の「しんぶん赤旗」に出ている。公明党ツィッターの品性はともかく、摘示された内容が事実に基づくかどうかが最も重要なことであることはいうまでもない。

まず第1に、共産党が「実績横取りのハイエナ政党」とのレッテルを貼られ、「汚い!」と書かれていることについてだ。同党が万年野党で予算案にも常に反対、それでいて与党が進めて実現した実績を「自分たちの実績」と主張する風習はよく知られている。個人の人格に即していえばていのいい「窃盗犯」あるいは有権者に主張する際は「詐欺犯」の疑いが強い。そうした行動をとらえて、「ハイエナ」と呼ばれていることは、すでに同党の代名詞として有名だ。これらの経緯や事実にはウソは微塵もない。こうした行動を知れば、多くの人が「汚い(行動)!」と認識するのは、自然な思考の流れと思われる。

第2に、共産党が公安警察の調査対象となっているという事実だが、これも事実的根拠自体はしっかりしている。それをもって公明党は「危険!」と書いているが、実は私自身はこの政党に「危険」を感じたことは一度もない。ニュアンスの問題かもしれないが、私の認識は、彼らは「危険思想の持ち主である」というものにすぎず、彼らの存在そのもので肉体的あるいは生命的危険を感じたことはない。

第3に北朝鮮に関し、志位委員長は「リアルな危険はない」とテレビで発言した事実だが、これも否定できない事実である。

要するに上記の3つは、いずれも否定することのできない事実によって裏付けられている内容であり、事実無根の事柄などではけっしてない。ツイッターで問題とされているのは、まさに「品性」の部分に関してであり、要するに、客観ではなく、「主観」の範疇の部分である。

その意味で、共産党のナンバー2である小池書記局長が述べた「事実無根」との言葉こそ、まさに事実無根の代物にほかならない。彼は前回の防犯カメラの一件だけでなく、今回も「虚偽」を述べて弁明を行ったことになる。そのことの意味は非常に重い。

 

【しんぶん赤旗】 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-22/2017062204_03_1.html

 

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