「非」科学的社会主義の党  

昨日付の「しんぶん赤旗」はことし1月の党大会で改定した綱領について志位委員長が学習講座を開いたことを報じていた。日本共産党は2004年に綱領を全面的に改正。このとき中心となって策定に関わったのは不破哲三だったので、このときの綱領を「不破綱領」と呼んでいる。だがその内容は歴史の風化に耐えない代物で、その内容の多くが誤った予測であり、時代にそぐわないものとなった。そこで2020年に不破の予測を否定する形で改定したのが今回の綱領である。中国を「社会主義をめざす国」から削除したのも不破の見識のなさを象徴する最たるものだった。この改定を志位委員長をはじめとする現執行部が行ったことから、実質今回は「志位綱領」と呼んでいいものだ。しかし戦後長らく同党の最大の理論家とされてきた不破の見識がその程度のものであったことは、日本共産党の理論水準のレベルをそのまま指し示すものだろう。同党は「科学的社会主義の党」などと主張しているが、実際は「『非』科学的社会主義の党」というべきであり、看板に致命的な偽りがあることは明らかだ。

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