草川昭三氏が『アカハタ』に登場した時代

公明党の衆院国対委員長だった草川昭三元代議士が過去に古い時代の「アカハタ」に登場したことがあったことはかつてこのコラムでふれたことがあったが、先日資料を整理していてその記事を再び目にしたので記録しておきたい。1954(昭和29)年12月11日付の2面の記事で、「職場の大衆討議が基礎 ヨーロッパの労働者に学ぶ 草川昭三氏の帰国談」の見出しとともに、次のリードを付した記事が掲載されている。リード部分だけそのまま引用してみよう。「フランス、イタリア総同盟の招待で渡欧していた日本労組代表は、11月26日にイタリア組11月30日にフランス組のうち6名、つづいて4日フランス組が帰国した。代表は中国で国慶節の祝典に参加、またモスクワの大十月社会主義革命記念日をまのあたりに見学してきた。一行のうち全造船組織部長草川昭三氏は強い感動をもって各国のありさまを次のように語った」。当時まだ社会主義が理想のものとして信じ込まれていた時代である。時代といえばそれまでだが、私も社会党の機関紙部門で働いた経験を持っているので、同氏の経歴に似たようなものを感じ、親近感がわいたことを覚えている。

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