主張と行動が一致しない政党

日本共産党は本日から熱海市の党内施設で第28回党大会を開く。テレビでも報じられたが、今回の綱領改正では社会主義の定義をまた変更する。前回の綱領改正で「社会主義をめざす国」と位置づけた中国について、その部分を削除するという。要するに、都合のいい国は「社会主義国」、都合の悪い国は「社会主義国ではなく社会主義をめざす国」、さらに今回は「社会主義でもない」と、クルクルと曲芸のように変節する同党の綱領の姿は異様だ。ある識者は「甘い柿だけを柿といい、渋い柿は柿ではないと言っているようなもの」とわかりやすい例えで説明していた。同党は政権批判には一定の鋭さを持つ一方で、自分たちの根本矛盾については何ら解決できていない。半ばグロテスクな姿だ。主張することと自らの行動に矛盾がなければ問題はないが、そこに大きな乖離が生じている実態は、やはり有権者から見て信頼できるものではない。同党が幅広い支持を集めることのできない理由は、こうした二面性にあるように感じられる。

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