本日付「しんぶん赤旗」の１面トップ記事をはじめ、各紙政治面で立憲民主と共産の両党首の会談の様子が報じられている。双方の幹事長・書記局長も同席した会食・会談は「枝野氏が呼びかけたもの」（赤旗報道）となっており、どの報道も協力を進めるで一致したことを伝えている。一つのパフォーマンスかもしれないが、このまま立憲民主が共産と政権構想を共にするのなら、立憲はそのまま「国民の敵」となる。なぜなら民主主義とは名ばかりの、実際は一党独裁のＤＮＡを色濃く受け継ぐ日本共産党が政権に入れば、立憲側が庇を貸して母屋を取られる事態になることは明らかだからだ。そうなれば、不幸になるのは日本に暮らす国民・住民全員である。

同じ日の「しんぶん赤旗」では京都市長選に関する募金の呼びかけが告知されている。この選挙では立憲民主、国民民主は現市長側、つまり自公側につくねじれ現象が生じている。日本共産党は長年「日本の夜明けは京都から」を合言葉に活動してきた。京都では、同党が政権与党になればどのように行政が私物化され、公的機関が牛耳られるかが教訓として残されている。このコラムで何度も繰り返しているが、その害悪は安倍政権の比などではない。日本人は共産主義のこわさを知らない（免疫がない状態に等しい）。それは学識者や元政治家などにも共通している。