二見伸明が共産党を支持する理由の滑稽さ

本日付の「しんぶん赤旗」にまたぞろ、元公明党副委員長の肩書で二見伸明が大きく取り上げられている。大阪市での街頭演説をまとめた内容のようだが、ここで二見がいろいろと言い訳をしている箇所が興味深い。いわく「私がなんで共産党を応援するのか」。答えは、「共産党は約束したことは守る党だ」。おいおい、頭の中身は大丈夫か。さらに「弾圧されようとも獄に入れられようとも共産党はぶれない」「憲法を背の髄から愛し、大事に思っているのは共産党」。この人、はっきり言って病気の域に達していますね。 現実は全く逆と思われる。共産党は約束したことはほぼ守らない。歴史的にみればこれほど大きくブレてきた政党もない。約束というものは何も政治家間のものとは限らない。政党にとっての最大の約束事は言うまでもなく、有権者(国民)との関係に求められる。一例をあげる。同党はそもそもソ連や中国にどのように接してきたか。社会主義国はバラ色であり、理想の国土であり、地上の楽園であるかのように戦後もずっと描いてきた。ところがソ連共産党や中国共産党との関係が微妙になると、手の平を返し、さらに社会主義の実態が明らかになってくると、今度は敵対・攻撃に転じた。その上でソ連が崩壊すると、「ソ連と戦ってきた唯一の政党は日本共産党」などと威張ってきた。これらの歴史のどこに「ぶれない」という形容詞を当てはめられるだろうか。同党が戦後、日本国憲法を否定した唯一の政党である事実を、二見は知らないのだろうか。さらに冒頭の記事ではこう主張している。「暴力革命というなら1万、2万の革命軍がいて訓練しなければならない。それがない。(中略)そういうデマはやめなさい」。現実は「それがない」のではなく、日本のような民主主義国ではそれをやろうと思っても「できない」にすぎない。現に1952年ごろに日本共産党が全党あげて武装化し、革命軍と化した時代をこの人は故意に無視している。要するに、二見の言葉は、事実的根拠を無視した主張の羅列にすぎない。矢野時代の議員の中には、本当にレベルの低い者がいる。

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