50年前のレベルに戻った新宿区の共産党

今回の統一地方選挙の後半戦において、日本共産党が5人の候補者を落とした江東区、3人の現職を落選させた新宿区に注目が集まった。その中で新宿区では、共産党が票割りをできない体質が根強く指摘されてきた。今回も、落選した3人はいずれも次点以下のわずかな差で軒並み「圏外」にはじき出された。もともと公明党と同じ9議席を持っていた時代もある共産党だったが、票割りの失敗で一人を落選させ、8人の状態となっていた。そこで今回は前回落選した新人候補者を当選させようと、新宿の責任者自らこの候補を強力に後押しし、この新人男性を何とか低位で当選ラインにすべりこませたものの、その反動からか一方の現職議員候補のケアが十分にできなかったようだ。もともと1議席増の色気を出さずに8人の候補者で抑えていたら、8人とも全員当選した可能性が高い。逆に1人を増やそうと欲を出したばかりに、現状維持どころか、前回議席数を2人も下回る結果となった。新宿共産党における6人の議席数は、遠く半世紀の昔までさかのぼらないとたどりつけない。

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