江東区で5人も落選した共産党

4月21日に投票が行われた統一地方選挙の後半戦で、日本共産党は東京23区の区議会だけで27人の候補者を落選させた。なかには江東区のように5人の候補者(うち現職2人)を落選させた区もある。地方選挙は政党にとってその基礎となる自治体議員を選ぶ選挙だ。地方議員が減れば、その政党の足元は揺らぎ始める。共産党が今回の地方選挙で顕著な退潮傾向を見せているのは、(1)自民党の意外な好調ぶり(2)立憲民主に批判票が流れている――などに要因があると思われる。歴史的にいえることは、同じ革新陣営の、昔でいうところの日本社会党、一昔前の民主党のように、革新他党に票が流れる政治状況がある場合、共産は伸び悩むという「法則」である。 今回の地方選では、公立学校の体育館にエアコン設置を共産党が実現したかのような宣伝が繰り広げられた。だがそのエアコンを動かす電気代を執行するための予算には反対するなどの矛盾に、虚偽の宣伝で有権者を騙して集票する手法に、まともな有権者からは批判の声もあがっていた。

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