日共検証8 歴史改竄主義の党

 南京大虐殺はなかった、慰安婦はみな商売女性だったなどの言説が近年、歴史修正主義者や右派雑誌から盛んに流される時代となった。だがファクトを調べてみれば、いずれも大きな誤りで、そうした検証作業を地道に続けてきた人びとに共産党関係者あるいはそのシンパと見られる人びとが多いことは事実である。これは評価されてよいことだ。しかし、日本共産党は自らの党の歴史については、上記とは対照的に、ファクトに基づかない姿勢が顕著である。他人の批判はできるか、自分では実行できないタイプということになろうか。同党は現在、創立96年の政党などと述べているが、実際はいつ設立されたのかはっきりしない、おそらく日本唯一の政党である。非合法のカタチでできた政党であるため、どこで正式に創られたのか判然としない。現在は1922年7月ということになっているが、学説上はその前年という説も多いようだ。また自らの党の歴史において、都合の悪いところは削除する傾向が顕著だ。かつて「暴力」路線にまい進した過去をきちんと総括していないし、結果責任すらも認めていない。その意味では、実際は、同党自身が歴史改ざん主義ともいえる存在であり、冒頭の評価も、台無しの状態だ。平たくいえば、言行不一致の政党ということになる。

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