日共戦略6 なぜ女性候補が最多なのか

志位和夫委員長の3月29日付のツイッターで、共産党候補者に占める女性の割合が他党を圧倒的に引き離し1位であることを誇っていた。何も知らない有権者なら、現象面だけでは根底にある理由が見えてこないだろう。繰り返すとおり、この党は67年前に実質的な暴力革命路線に切り替えた時期があり、罪のない公務員を殺害し、さらに火炎ビンを投げつけるなど、左翼勢力の社会党などから見ても、異常極まりない路線に突き走った時代がある。その結果、国政選挙では衆院で戦後まもなくは35議席まで膨らんでいた勢力がいっぺんにゼロとなり、党勢は長らく回復しなかった。同党は、そうした悪いイメージを払拭するための必要性を最も迫られた存在だった。女性候補を多く擁立することは、イメージ回復戦略の重要な一環であり、党としては女性のソフトイメージを活用する窮余の一策にすぎなかった。要するに、女性という存在が、党のイメージ転換のため、あるいは党の生き残りのために「利用」されたにすぎない。そうした背景を知る者からすれば、この現状は手放しで喜べるものではなく、同党の過去における、暗く、陰惨な姿と「裏返し」の現象にすぎない。

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