日本人の劣化

途上国を訪れた日本人がスリにあったり犯罪に巻き込まれるといった事件は時折ニュースになるが、海外訪問中の日本人が「金目的」で現地人を殺害して逮捕されるというのはあまり聞いたことがない。カンボジアのシェムレアプで20代の日本人男2人が、現地のタクシーに乗車し、車内で「金を出せ」と運転手の首を斬り、その後、相手を路上に落としたという。犯行動機は「日本で借金があり、奪った車を売って金を手に入れようとした」と供述していると報道されているからさらに驚く。こんな浅はかなニュースがかつてあっただろうか。日本人の劣化そのものを象徴するような事件と思われてならない。日本の地域社会でもしていいことといけないことの区別のつかない「おとな」が急増しているが、それと同種同根の事件として、共通項を感じさせるものだ。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。