空手雑感 26

2024年のパリオリンピックにおいて空手が外れたことを歓迎する意見がある。現在の型競技では、見映え重視が優先され、従来の空手の技からかけ離れ、こんごは体操選手を迎え入れて高得点をめざすような「あってはならない」流れさえ懸念されるようになっていたからだという。本来、自分の身を守るための武術である空手およびそのための稽古体系である型から離れ、単なる「踊り」判定に堕しかねない事態を心配しての意見である。武術は競技化した段階ですでに「異質」のものになってしまうことは、剣道や柔道でもよくいわれてきたことだ。空手界は2020年の東京オリンピックに向けてフィーバーしている感があるが、いったんは沈静化したほうがよいと考える人びとも存在する。

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