「日本共産党100年史」に集まる注目

日本共産党がコミンテルン(世界共産党)の日本支部として結党されたのは1922年7月。ことしの7月で立党97年の佳節を迎える。そのため同党内では『党100年史』の編さんにすでに取り掛かっているはずだが、そこでは都合の悪い事実が削除されているかどうか、注目している人たちがいる。一つは、1952年に同党の札幌委員会が組織的に警察幹部を銃殺した白鳥事件のことだ。この事件では、殺人実行者の共産党が「ぬれぎぬ」を主張し世論を欺いてきた過去がある。だが数年前からこの主張が虚偽であり、共産党の組織的犯行であった事実がすでに定着している。一つはこのことをきちんと党史に明記し、反省の態度を見せるかどうかだ。もう一つは同じ時代の党あげての武装闘争について、きちんと総括できるかどうかであろう。おそらく志位体制でも、これまでの宮本体制、不破体制と同じく、一部の分派が行ったことで、我々には責任はないという小学生並みの論法を繰り返すと予測されるが、そのような総括をした場合、この党の存在意義は、その後、無きものに等しくなると思う。それは旧日本軍の犯罪を、他人のせいにして生きる右派勢力となんら本質において変わらないからだ。同じようなことをしている人間が、信条が異なるとはいえ、他人を批判できる資格などないことは明らかだからだ。

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