異質の政党「共産」を抱える野党ジレンマ

参院選で野党統一候補の一本化作業が難航している趣旨の記事がたまたまだろうが本日付の毎日新聞と読売新聞に同時に掲載されている。この問題の主導権をもつべき政党は野党第一党の立憲民主党だが、3年前の参院選で全1人区で候補者を一本化したのは「ゴールデンウィーク明け」だったとして、悲観する状況ではないとの考えのようだ。一方で、共産党や自由党は「いらだちを募らせている」(読売)という状況とされる。前回も32の1人区で野党統一候補を立てたものの、勝ったのは11のみで、壁を崩すことはできなかった。今回それを上回るには、一本化作業を前回より早くしなければならないというのは当然の論理だろう。ふたつの記事では、共通しない部分もある。毎日記事が候補者一本化のめどがたったのは「大分と沖縄にとどまる」としているのに対し、読売は「三重、愛媛、大分、熊本の4選挙区にとどまる」となっていることだ。いずれにせよ、野党の足並みがそろっていないことは事実のようである。

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